日本一巨樹がある場所

生命力を感じられる三宅島の巨樹

三宅島で生き残る巨樹

三宅島は、伊豆諸島のなかで一番噴火している回数が多い島です。 ではどうして、三宅島は緑が豊かなのでしょうか? それは昔からこの島で生きてきた植物たちが、三宅島の自然を守っているからです。 巨樹もその一つです。巨樹は私達が生まれる何百年も前から生きています。そのため、何度もの噴火を乗り越えてきたため生命力が強いという事がわかります。 しかし三宅島で生きているため、噴火の影響はとても大きいです。そのため噴火にやられて「こんな形でも生きてるの?‼」と思う巨樹が三宅島にはたくさんあります。 それぞれ同じ巨樹はなく、いろんな事情がありながらも必死に枝を伸ばし、三宅島で生きています。

三宅島巨樹について

巨樹ってなぁに?

巨樹とは、1.3m以上の高さで幹周りが3m以上のものを巨樹とよびます。 ゆっくり時間をかけて成長するため、樹齢が400年〜500年の巨樹が多いです。こういった 巨樹が三宅島は3201本あり、日本一巨樹がある島です。

日本一のスダジイ

この木は倒れて地面に突き刺さった枝から根を出し復活した生命力が特に強い木です。 この木は幹周りが19m超え、日本一のスダジイになりました。16年ぶりの更新です。 樹齢は1000年で、噴火を15回乗り越えてきた巨樹です。

御神火の神様パワー

巨樹は噴火に負けない力が備わっていると考えられます。また、 「島に異変が起こるたび、この木に宿る御神火の怒りを鎮めようとする島民のせつなる願いがどれほど込められてきたことであろうか。」(迷子椎看板より)噴火が起こる度、島民が御神火の怒りを鎮めようと願ったのが巨樹の御神火に伝わり、噴火の力を抑え、巨樹が焼けずに残ったかもしれません。

巨樹の密集地域への行き方

1. 雄山林道入り口を見つける

農林水産総合センターの隣の雄山林道入り口を見つけたら、入り口から中に入って、森の中を進んで行きます。 その道中にも巨樹が1つあります。 赤茶色の看板に名前、幹周り、樹齢、樹種が書いてあります。見つけてみてください!!

2. 青い看板を見つけたら、車(自転車)を止めよう!!

車で15分ぐらい進むと、「林道 坪田線」と書いてある青い看板が見えます。 見つけたら、左の端に止めて、正面の道を徒歩で上がっていきます。  ※滑りやすいので動きやすい格好で、荷物を軽くして行きましょう。雨の時は行かないほうが良いです、、。

3. 巨樹を見よう!!

その道に入ると、一本道なので進むだけです。鳥の声も聞こえます。途中で「危険、この先急勾配!!」の看板があります。そこを下っていきます。進むと4つの巨樹を見ることができます。どの巨樹もインパクトがすごいです!!

4. 降りたら、左の道へ進もう!!

青い看板のところに戻ったら、降りてきた道から見て左の道へ進み、もう一つの巨樹を見に行きましょう。「マジかよ!?椎」という名前で3本の太い枝が伸びていて面白い形をしています。右から見るとハートの形の穴が空いているので是非見つけてみてください。私のおすすめポイントです!!

支え合って、生きている巨樹

三宅島の巨樹と他の巨樹の違いは、周りの環境だと思います。周りが支えているからこそ、噴火があっても、巨樹が生き延びていると考えます。三宅島の恵まれた雨が巨樹の成長スピードを上げ、周りの植物たちが成長を手助けして巨樹が生きていると思います。それぞれの巨樹が噴火を乗り越え、助け合って生きているのです。そうして三宅島の自然が負けずに残っています。是非、三宅島の自然の雄大さ、そして噴火の過酷さを体感しに来てください‼

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